第11章 ♡Story8♡ モデルは恋愛禁止のようです......
翌日の午後...
「ちょっと友達と一緒に宿題しにいってくる!」
「えぇ、いってらっしゃい百合!」
(はぁ...また嘘ついちゃったよ......
いつかは本当の事言わないといけないのに......。)
百合は家族に対する罪悪感を感じながら
待ち合わせ場所のカフェに向かった。
太輔Side
駅前カフェにて...
「まだ百合は来てねぇか......。」
いえを大分早目出た俺は適当に窓辺の方に座る。
「すいません、コーヒーをお願いします。」
「かしこまりました。少々お待ちください。」
あの日のできごと以来、どうも百合より
早く来てないと落ち着かない......。
『君、高校生くらいだよね?
結構いい身体してんじゃん......。』
『ぃゃ......助けて...せん、せぃ......。』
(嫌......助けてよっ...藤ヶ谷先生......
誰か...助けて......。)
「......また、
変な奴に絡まれていないといいけど......。」
「お待たせいたしました。
こちら、当店自慢のブランドコーヒーでございます。」
「ぁ、どうも......。」
そんな心配をよそにコーヒーが運ばれてきた。
そしてコーヒーを一口飲む。
(ここのカフェ初めてきたけど、結構好きな味かも......。)