第10章 ♡Story7♡ 初仕事
「百合に惚れてんの?(黒笑)」
「え゛!?ち、ちち違いますよっ!!」
「......(黒笑)」
「笑顔が素敵だなって思っただけですよ!!(汗)
それに!事務所タレントの恋愛は御法度ですよ!?」
「まぁそうだね.....(黒笑)」
裕太の黒い笑顔はまだ消えない(苦笑)
(裕太さん怖いよ......(泣)
百合ちゃん早く帰って来てぇぇ!)
それから5分程で百合、さおり、隼人が戻ってきた。
「どお?さっきはラブリー系だったけど
次はクール&セクシーで決めてみたの。」
「お!イイ感じじゃん、百合!」
「ありがとうお兄ちゃん、でもこんな肩出しの服なんて
初めてだから少し恥ずかしいよ(苦笑)」
髪も先程のウェーブヘアとは異なってストレートヘアになり
髪の毛を左に寄せ黒いハットを被っている。
「確かにいつもの百合とは大分印象が違うな。
これ見たらクラスメイト達も吃驚するだろうな(笑)」
「でも百合ちゃん、凄く似合っているよ。
たまには別のジャンルの服を着てみるのも悪くないね。」
「はい、そうですね!」
するとそこにカメラマンさんがやって来た。
「お!なかなか似合っているよ百合ちゃん、
それじゃあ撮影を再開しようか。」
「はい!お願いします!」
「いい返事だね。それくらい元気だと、こっちも気合が入るよ。今後もよろしくね。」
「はい!」
そして2回目の撮影が始まった。
さっきの笑顔とは一変し、表情はクールに微笑む百合。
こちらの撮影も順調に進みそうだ。
「何かいつもの百合ちゃんじゃないみたい......。」
「すぐ切り替えられる......さすが自慢の妹♪♪」
裕太は凄くご機嫌そうに撮影を見ていた。
((((シスコーン......(汗)))))
涼介達を含む現場スタッフは
同じことを同時に思うのだった......。