第4章 ♡Story1♡ 再会
百合の家にて
「ただいま......。」
「お帰り、百合~、ちょっと遅かったんじゃない?
明日は大事な卒業式なのよ?」
「ごめん......陸達と寄り道してたら
遅くなっちゃって......。」
「高校受験も無事に終わったからって気を抜かないのよ?」
「うん、ごめんなさい......。」
「百合?ちょっと元気ないけど大丈夫?」
「うん、気が抜けて調子乗りすぎたよ。ははは......」
百合は無理に笑おうとする......。
「......ご飯はもう少しでできるから、
着替えてらっしゃい。」
「うん......。」
百合は着替えるために2階の自分の部屋に向かう。
「母さん?百合帰ってきたの?」
「あら裕太、えぇ。裕太、悪いけどもう少しでご飯だから
テーブルの上整理してくれる?」
「お安い御用だよ~」
「ごめんね、さっき仕事から帰ってきたばっかりなのに。」
「全然へっちゃらだよ!モデルの仕事楽しいし!
それより母さん、百合に何かあったの?」
「本人は大丈夫って言ってるんだけど......
どこか元気がなくてね......。」
「朝はピンピンしてたけどな......給食で悪いもの
食べたんじゃない?」←
「そんな事じゃない気がするのよね......。」
「思春期だから仕方ないんじゃない?」
「......そうね......」
「お待たせ2人とも......私もなんか手伝うよ。」
百合が2階から降りてきたらしい。
「あ、ありがとう......ぁ、丁度ご飯が炊けたから、
みんなの分分けておいてくれる?」
「うん、お父さんのも分けておく?」
「えぇ......お願いするわ」
「お安い御用だよ。」
「(百合、ホントに元気ないな......)
百合、学校で何かあった?」
「何にもないよ、放課後はしゃぎ過ぎただけだから!」
「ごめんね、心配かけて。でも大丈夫だよ。」
「......何かあったら相談しろよ?」
「うん、ありがとう。お兄ちゃん。」
「......。」