第10章 ♡Story7♡ 初仕事
「ん?お前...あの藤ヶ谷か?」
「......え?」
視線の主は赤沢さんだった。
「「......ん?」」
百合と裕太は同じ表情をし、
太輔と赤沢さんを交互に見る。
「お前、藤ヶ谷太輔だろ?」
「ぇ...ぁ...そう、ですけど......。」
「僕の事、覚えてない?高校の時部活一緒だっただろ。」
「え......も、もしかして......赤沢先輩!?」
「やっと思い出したか(笑)」
「「は、話がついていけないんだけど......(汗)」」
「ごめん裕太......勝手に話を進めて。
彼は僕の高校の時の後輩。同じバスケ部だったんだ。」
「「......え、えぇぇ!?」」
又もや同じリアクションの玉森兄妹。
「赤沢さんと......」
「太輔が......」
「「先輩後輩関係!?」」
「2人共、驚きすぎです......(汗)」
「そりゃあ驚くでしょ......ってか百合、お前!
何先生を呼び捨てにしてんだよ!?しかも下の名前で!
失礼だろ!!」
「え゛!?(やっばぁ...最近下の名前ばっかで
呼んでるからつい......(汗))」
「別に気にしなくても大丈夫だよ(苦笑)」
「本当にすいません!うちの妹が昔から......。」
「大丈夫だよ!こういうの......もう慣れたから(汗)」
(百合......こういう時は先生呼びだろうが!(怒))
(わざとじゃないもん!)
心の中でも会話ができるようになった2人なのであった。(笑)
「百合さんと藤ヶ谷はどういう関係?」
「藤ヶ谷先生は百合が小5の時、
お世話になった教育実習生の先生だったんです。」
「藤ヶ谷、お前本当に教師になったんだな。」
「はははは......(苦笑)」
「にしても、赤沢さんが元バスケ部とは......(汗)」
「俺も初めて知ったわ......
モデルデビューした時から一緒なのに......(汗)」
まだ少し話についていけない玉森兄妹なのであった。