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伊月くんが小さくなってしまいました。【森月宮】

第3章 一日目 ー夜ー


宮地「風呂沸いたからはいんぞー」

伊月「お先にどーぞ」

宮地「なに言ってんだ?」

森山「まさか一緒にはいるとかいわねーよな?」

宮地「電気代もったいないだろ」

森・月「はああああ!?」

宮地「お前らがきたから生活費跳ね上がるんだよ!耐えろ!」






森山「……意外と広い風呂だな」

伊月「……掃除も行き届いてる」

宮地「テメェら人様の風呂全裸で眺めてんじゃねーよキモイだろ轢くぞ」

森山「そういうお前も全裸じゃねーか!」

伊月「ていうか寒いから早くしてください!」

森山「……宮地お前入浴剤なんか入れんのか」

宮地「保湿は大切だろ?」

森山「なんだよその女子力!」

伊月「寒いから早くしてください!」

森山「伊月が激おこだ早く入れ宮地!」




宮地「いってー!森山テメェ人様の大事な所蹴るんじゃねーよ!」

森山「仕方ないだろ!広い風呂でも男二人入ったら狭いんだから!」

宮地「あ!?このっ!」

宮地は森山の顔面に、バシャリとお湯をかけた。

森山「わっ!熱っ!目に入ったんだけど!」

宮地「ざまあ見ろ!」

森山「反撃っ!」

森山も負けじと、宮地の顔面にお湯をかけた。

宮地「森山テメェー!」

宮地は風呂桶にお湯を汲み、森山の頭にかかげた。

森山「させるかっ!」

森山は、風呂桶をはたき落とした。

森山に掛けられるはずだったお湯は、全て宮地の頭に掛かった。

宮地「くっ……!やっぱ海常のDFは違うな……!」

森山「ふん、やれるもんならやってみな!」

二人の頭は、もう1on1モードだ。

伊月「あのですね……!!」

そんな二人を現実に引き戻したのは、伊月の声だった。

伊月「二人とも風呂で何やってんですか!子供じゃあるまいし!」

宮地「あ……ワリ」

森山「……すまない」

伊月「それに!風呂桶頭に当たったんですからね!」

伊月は、二人の前に風呂桶を突き出した。

へこんだ訳ではないが、叱る材料としては最適だ。

へこむ二人を見て、伊月はクスリと笑った。

ーー高校三年生にもなって、可愛いなあ……。

翌日、自分が子供になるとも知らず、伊月は思っていた。
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