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[CDC]23の1-1

第4章 彼女と3バカと鉄板焼き(ワールドトリガー/出水・米屋・緑川)



「入ったな?ネガティブモード」

無言になったなまえの顔を、米屋が覗き込んだ。「何かあるとすぐに落ち込む」

「ごめーん、米屋」

「何かあるとすぐに謝る」

「出水みたいに、もっと悩まずに生きていきたい」

「はぁ?誰がお気楽らりぱっぱだって?」

「そこまで言ってないからぁ」

もう土下座してコンビニのチョコで許してもらおうかなぁ、と心が挫けそうになる。「なんで私の人生って、こんなにパッとしないんだろう」


「なまえ先輩、悲しい時は、俺をぎゅーってすることを強くお薦めするよ」

駿の緑色の瞳がらんらんと輝く。言われるがままに抱き締めた。


「おい緑川駿、抜け駆けすんな」

「いぇーい、年下の特権ですなぁ」

「うぜーよ帰れよ!」


わいわいと騒ぐ3人を見て、なんでこいつらはいつも底抜けに明るいのかと考える。答えはすぐに思い付く。天才、勝ち組、生まれつき。



なんであたしだけ。



「なんで自分だけ、って顔してるな」

出水が笑う。こいつにまでバレているのだ。最悪だ。








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