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Dye D? <番外編 村上>

第1章 不服


赤い月の夜に、俺たちは生まれた。

喉の渇きと、獣のように狂暴な感情の中で
自分と闘っていたのを覚えている。

その日から俺ら7人は、片寄せあって生きていた。

闇の生き物として...

生き残る事だけを考えて生きていた...
人間を犠牲にして生きる事を選んで...

本当の俺は?

時々考える。

俺は何者なんだろうと...

俺は、仮面を被りながら生きていた。


俺らの住み処は、
崩れた屋敷の奥にあった部屋。
そこだけが唯一使えていたので、
狭いながらもそこで七人で過ごしていた。

しかし、狭い空間では争いを起こしてしまう。

仲良しの俺らであろうと。

錦戸「なぁ、狭いのに猫まで飼う必要ないやろ?」


イライラしながら猫を見る


丸山「....この子も、僕らの仲間だから..」


膝の猫を撫でながら、優しく語る丸山。


安田「亮ちゃん、落ち着きやぁ、3日前に血を飲んだところやん」

優しく錦戸の肩を叩きながら言う


錦戸「...さわんなや!」


見てる方も、イライラしてくる


村上「なぁ、そんなにイライラしてるんやったら、
外で頭でも冷やしてこいや」

俺が亮に告げると、
彼は俺を睨み、部屋を出て行った。

渋谷「....この場所も、そろそろ限界やな」


いつもマイペースのこの男は、ニヤニヤしながら言った。


村上「そう言ったって、他に部屋はないやろ?」


俺は部屋の天井を見ながら言った。


横山「...この土地を離れる時か?」


みんなの様子を見ながら、冷たく言葉を吐く


大倉「それは嫌だ...!」


大倉が、突然大声を上げた。


みんなは、その様子を見て黙った。


村上「そんじゃ、色んな選択肢を考えたらどうなんや?」

俺の役目はいつもこうだ。

みんなの仲介役....

それに不服はないが、
たまには俺も自由になりたいと思う時はある..

でも、
自由になれない俺は、
笑顔の奥で不服を隠していたのだ。
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