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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第20章 甘えても【黄瀬涼太】R18


「夏姫、本当にいいんスか?」

「うん。涼太くんがいいの」

私は今初めての体験を目前に控えている。

こんな経緯になったのは部活中だった時…


★☆★☆★

「ねえ、夏姫~今日は何の日でしょうか?」

「涼太くんの誕生日……」

「正解~!で……」

「で?」

「あれ……何も無いんスか?彼氏なのに?未来のお婿さんなのに?」

この会話朝からもう何十回なんだと思うほどに繰り返していた。

最初は彼氏とか未来のお婿さんとか恥ずかしかったんだけど……

こう繰り返されては聞き飽きるほどにうんざりしていた。

プレゼントは用意してないわけじゃない。

渡すタイミングが無いだけ。

何故なら

「黄瀬くんお誕生日おめでとう!これプレゼント!」

「ありがとうっス……」

今朝からこれで何人目?と思うほどにファンからのおめでとうコールが絶えない。

だけど…

「けど、プレゼントは受け取れないっス。気持ちだけ受け取るっスね」

誰1人からプレゼントは受け取っていなかった。

「プレゼントくらい貰ったっていいのに」

「だって、夏姫嫉妬しちゃうからね」

「しないもん」

私の為だからと言って断り続けていた。

「それに、まだ夏姫から貰ってないのに他の女の子からのプレゼント見たらくれないでしょ?夏姫の事だから」

付き合い始めてから私の為…そう言いながら涼太くんは気を使ってくれた。

「それに楽しみは後に取っておかないとね」

私に向けてウインクするとまた練習に戻っていく。

そのたくましい後ろ姿、エースとしてチームを支える姿

見れば見るほど胸が熱くなる。

そして、愛しくなる。
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