第19章 今日からあなたの彼氏です
【赤司 征十郎】
「赤司くん」
「夏姫、どうしたんだい?一体」
「昨日ね家で出す新しい和菓子を試作を作ったの。赤司くんにも食べてもらいたくて」
私が考えた新作を赤司くんに持ってきた。
1番に食べてもらいたかったから…
赤司くんの好みを考えて作った和菓子は甘さ控えめに仕上げてある。
「うん…おいしいよ」
「本当?よかった…これね赤司くんの事考えて作ってみたの…」
すると、赤司くんは手を止めた。
「なら、これは店には出さない方がいい」
「どうして?」
「オレの為に作ったのならば僕以外の人には食べて欲しくない」
「じゃあどうすればいいの?」
これだと新作はお店に出せないよ…
「簡単な事さ、これはオレだけに作ればいい」
「また新しいの考えないとな…」
「それより、どうしてオレの事考えて作ったんだい?」
「それは…………好きだから…………赤司くんが」
赤司くんは私が言う前から知っていたように怪しげな笑みを浮かべた。
「知ってる………オレも好きだよ」
また新作も赤司くんの事考えてしまいそうだよ…
今度は違う意味で