第13章 願いごと【赤司征十郎】
【赤司】
唇が離れる時銀の糸がオレたちを繋いだ。
「はぁ…………っ」
「すまない……少し無理をさせてしまった」
「大丈夫だから……」
危うく妊娠中だと言うことも忘れてしまうとこだった。
長期間のお預けというものは辛いな…
「ねえ?征十郎さんの本当の願いごとって何?」
「本当の願い?」
冗談半分だったのはお見通しだった訳か……
「オレの願いはキミが叶えてくれるよ」
「私が?」
オレの願いそれは
子供が無事に産まれてくる事
彼女が無事に子供を産むことが出来る事
ただそれだけだった。