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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第9章 キミだけのパイロット【黄瀬涼太】


彼がいないとき、空を思う事がある。

地上(ここ)からだと小さく見えるけど空港で見ると大きな機体を彼はパイロットとして動かしている。

学生時代にモデルをしていた彼は空港で歩いている時や、飛行機の中でもモテモテの人気者。

それは付き合う前からそうだからいい加減慣れた。

でも結婚してからも人気は衰えない。

今日だって……

「「「「黄瀬く~ん!!お帰りなさい!!」」」

「どうもっス~」

追っかけなのかファンなのか分からないが数人の女の子がお出迎えしていた。

私は彼女たちと離れていて尚人気の無いところでいつも帰りを待っていた。

本当は私が一番に言いたい台詞は彼女たちにいつも奪われる

「夏姫!!」

私を見つけるなり駆け寄り、手を振ってくる。

フンって無視しようと思うも、あのシャララなモデルスマイルにいつもやられ振り返してしまう。

学生時代からの習慣なのだろうか?

恐るべし黄瀬マジック

「お、お帰りなさい」

「ただいまっス」

ギュッと大きな身体に包まれると安心した。


「お土産買ってきたっスよ。夏姫が好きなモノ」

国内だけじゃなく海外にも行くと毎回のようにお土産を買ってきてくれる。

ニュースで時々観るテロや飛行機事故。

空の上では防ぐことも出来ない事だってある。

パイロットは乗客の命を運ぶ責任者。

無事に帰って来てくれた事が何よりのお土産。


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