第8章 仕事だからじゃねえ【火神大我】
『だからごめんっ!!』
「もう…何度も謝らないで。仕事なのは仕方ないんだから…」
今日は大我と久々にデートをする日だった。
大我の仕事とは消防士。
火災や救助活動や訓練など毎日忙しくしている。
大我の仕事で会えない日が多いのも仕方がない。
でもそのぶん寂しさも増していく。
「……はあ…。またか」
本音を言うと今日のデートは楽しみにしていた。
早く起きて、オシャレをして…その矢先の電話だった。
周りの友達は彼氏とデートしたとか、話しを聞くけど私にはそんな話題はなかった。
「暇になっちゃったな…」
どうしよう?
オシャレしたのに1日家に居るのももったいない。
急に誰かを誘うのは相手に悪い気がしたのでとりあえず、外へでた。