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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第7章 少し先の未来【黒子テツヤ】


【黒子】

夏姫の鞄から出てきたのは母子手帳だった。

最近、食欲不振だったり、体調不良もそして、今日保育園の前を通る理由も。

全ては妊娠したことにあった。

産婦人科も役所も家とは反対、保育園を越えた所に位置していたからだった。

「不思議です。毎日色んな年の子供を見てますが、僕の子供がここにいるなんて」

夏姫のお腹に手を当てて目を閉じた。

「そうだね…テツヤくんパパになるんだよ」

手が重なり合いより温もりを感じた。

「夏姫もママになるんですよ」

「夢でも見てるみたい。ついこの間まで学生だと思ってたら結婚して、今度は赤ちゃんが産まれるなんて」

10年以上の付き合いは長いようであっという間でしたね。

「2人で居られる時間も後少しってことですよね?」

「テツヤくん……っん」

唇を重ねると重なり合う度に夏姫から漏れる声はより僕を男にさせる。

これが堂々と出来るのも後少しと考えると寂しいような…

「楽しみですね」

でも今はそれ以上に楽しみが出来ました。

再びお腹に手を当てて目を閉じ見えたのは僕と夏姫、そして夏姫の腕の中に小さな赤ちゃんの姿がありました。

それは少し先の僕らの未来でした。
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