第51章 パパはじめました【赤司征十郎】
その日の夜、遊び疲れた息子は寝かしたと思えばすぐに夢の中に行ってしまった。
「今日はよっぽど楽しかったのね」
「そうみたいだな」
普段息子と一緒いるのは夏姫ばかり、仕事ばかりしているオレは最近一緒に遊べていない事を改めて痛感した。
「夏姫、いつもありがとう」
「どうしたの?急に……」
「いや、ただ伝えたかっただけだ」
「征くんもいつもお仕事ご苦労さまです」
「夏姫こそ…」
「私もただ伝えたかっただけです」
「今度は長い休みを取って旅行にでも行くかい?」
「本当に!?」
「あぁ…たまには家族でゆっくりするのもいいだろう?」
家族3人でゆっくり
そしてたくさんの思い出を作ろう。
数え切れないほどの思い出を…