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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第51章 パパはじめました【赤司征十郎】


「まず、何からしましょうか?」

「おやま~」

「つくりたい!」

息子たちは公園に着くなり砂場に向かった。

「赤司くんも行きますか?」

「あ……あぁ」

保育士という仕事をしている黒子は手慣れた様子で息子たちを追いかけ一緒に遊び始めた。

「パパは~これね!」

息子に渡されたスコップで土を堀り山になるように盛っていれば

「パパちがう~!」

「水で固めながら土を積んでくんです」

黒子に教えてもらいながらなんとか山は出来、最後にトンネルを堀り完成した。

「ママとやるよりたいへんだった!」

「す、すまない……」

自分の息子ながらこういうことに関してはまだまだだということに気づかされてしまった。

「一度片付けて、手を洗いましょう」

「「は~い」」

手に付いた土を洗い流すと携帯が鳴っていた。

「もしもし」

『もしもし、征くん?まだ公園?』

「あぁ。山というのは大変なんだな…」

『山?あぁ…あの子トンネル掘るのが好きなのよ』

「そうか…それより何か用事か?」

『うん、もうすぐお昼にするからそろそろ帰って来てねって…それだけ』

「わかった。黒子にも伝えておくよ」

『うん、じゃあ気を付けて帰ってきてね』

電話が切れるとオレは黒子に伝えて公園をあとにした。
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