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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第50章 パパはじめました【黒子テツヤ】


【黒子】

「ただいま」

「お帰りなさい」

仕事を終え、家に着き玄関を開ければ愛しい声と姿。

「パパ!」

僕に駆け寄り脚を掴むのはまだ幼い息子だった。

「ぱぁぱっ!」

「どうしたんですか?今日は珍しく甘えん坊ですね」

いつもは夏姫にベッタリなのに…

「今日本屋さんで新しい絵本を買ったからパパに読んで欲しいみたい」

「そういうことですか」

まあ、そうだろうとは思ってはいましたが…

「○○、パパに絵本読んでもらう前にご飯にしようか」

「そうですね、僕もお腹がすきました」

部屋着に着替え、リビングに戻ってくると良い香りで一杯だった。

「頂きます」

食事を終え、お風呂を待っている間ソファーに座った膝の上に○○が座り今日買った絵本を開いた。

買ってきたという絵本は桃太郎だった。

定番ですね。

桃太郎は向こうでもよく園児たちにも読み聞かせます。

「これは?」

「これは桃です」

「もも」

「そうです。ももです」

まだ言葉を覚え始めてまもない○○は興味のあるものを指差しそれを僕が一つ一つ教えるためページどころか話がなかなか進まなかった。

「やま」

「やま!」

「かわ」

「かわ!」

一人で絵を差しながら復唱する姿に僕は少しお手上げだった。

キッチンで片付けをする夏姫を見れば目が合い僕は苦笑いをした。




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