第6章 ラノベのような【黛千尋】
【夏姫】
「黛くん、明日の試合がんばってね」
お天気の良い日はいつも屋上で本を読んでいる黛くん。
「あぁ、まあ頑張るのは他メンバーだろうけど」
「そんな事ないよ」
その隣で話をするのが楽しいと思ったのはつい最近。
『黛さんなら屋上にいますよ』
行くようになったのは赤い髪の少年赤司くんが教えてくれてからだけど
「あの赤司くんって子は凄いよね。年下って感じをみせないし…」
「赤司はある意味最強だからな」
「最強?」
「ああ…」
「でもいくら凄くても私の一番は黛くんだから」
どんなにバスケが上手くても、強くても
私には黛くんアナタが私の一番大切な大好きな人だから