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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第43章 執事な彼氏!?【黄瀬涼太】


【黄瀬】

「本当にここでよろしいんですか?お嬢様…」


夏姫が行きたいと指した場所は俺の家だった。


『私…黄瀬くんのお家に行きたい』


どうして俺の家なのか、理由はわからなかった。


「じゃあ…黄瀬くん。今から私服に着替えてきて」


「え?」


折角今日のために雑誌のスタイリストさんに借りてきた執事の服を着て数時間でおさらばになるとは…


「嫌だったんスか?」


無意識に普段の口調に戻ってしまっていた。


「ううん…違うの」


夏姫は首を振り否定した。


「私、普段の黄瀬くんがいいな。今の黄瀬くんもかっこ良くて素敵だけど、いつもの黄瀬くんの方がもっと素敵だと思う」


嫌じゃない


誰かの、何かの真似をしなくてもいいのだと夏姫は言った。


「俺…夏姫が執事とかに興味無さそうだったから」


「興味なんて無いよ。執事とか流行ってる物よりも興味のあるものがあるんだもん」


「何なんスか?それって…」


「知りたい?」


頷くと夏姫は背伸びして俺の耳元で教えてくれた。
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