第42章 どっちが好き?【紫原敦&赤司征十郎】
何よ何よ何よ!!
何なのよ!!
『へ~そうなんだ』
じゃないでしょ!?止めてよ!!行かないでって…
「はぁ…むっくんが言うわけ無いか」
むっくんって恋愛とか鈍いからな。
「折角話す機会を作ったがもう終わったみたいだな」
「征くん…」
公園のベンチに座っていたら征くんに声を掛けられた。
「むっくん…私が洛山行っても気にしないみたい」
「行きたいんだろ…陽泉に敦と一緒に」
「え?」
「僕が何年2人と一緒にいたと思う…そろそろ自分の気持ちをぶつけてみろ」
征くんには初めからわかっていたみたい。
返事も私の気持ちにも。
「ありがとう…征くん」
明日、むっくんに話そう。
私の気持ち。
むっくんの好きなお菓子と一緒にね