第42章 どっちが好き?【紫原敦&赤司征十郎】
中学3年になって進路に悩んでいた。
家から近い所か自分に合った高校にするか
それともカレと同じ所にするか。
カレとは私よりもスゴく大きくてお菓子が大好きな
紫原 敦
片想いだけどね。
むっくんは女の子とかに興味無さそうだし、女の子よりもお菓子!!って感じだからアタックしてもうんともすんとも言わない。
「どうした?夏姫また敦が何かやらかしたのか」
「何もしてないよ」
ホントに何も無いよね~
「敦は陽泉に行くらしいな」
「そうなの?」
陽泉って秋田県だよね?
「むっくん、秋田に行くんだ」
遠いな…
「征くんもスカウト何でしょ?決めたの…?」
「僕は洛山…京都にある学校に決めたよ」
「………洛山」
秋田の陽泉に京都の洛山
2人共遠くに行っちゃうんだ。
小さい頃からずっと一緒だった私たち
高校で初めて別の道に進む。
同じ学校で一緒にいよう
そんな無責任な事なんて言えない。
私のワガママだから。
「夏姫…進路決めてないんなら洛山に来ないか?」
「え…洛山に」
洛山に行ったらむっくんとは会えなくなっちゃう。