第41章 片思い【青峰大輝】
「んっ………ここは」
目を開けると白い天井に周りを囲むカーテン。
「目ぇ覚めたか?」
「青峰くん」
どうして青峰くんが?
「ボール当たってぶっ倒れるとかアホだな」
青峰くんの大きな手が私の髪に触れた。
「アホ…じゃないもん」
恥ずかしいけど、それ以上に嬉しかった。
私、青峰くんが好き。
もうこの気持ちは抑えられない。
「………き……青峰くんが好き」
興味なんて無くてもいい
距離なんて近くならなくてもいい
片想いでもいいから好きでいたいの。
「………ったく…マジかよ」
青峰くんは私から顔を背けてしまった。
「ごめんね…い、今のは忘れて」
「忘れねーよ…先にいいやがって」
「青峰くん?」
青峰くんの腕に引かれたかと思いきや私はすっぽりと青峰くんの腕の中にいた。
「先に告んなよ……俺がどれだけ抑えてたか」
青峰くんと私の額が合わさり青峰くんがアップで目に写った。
胸のドキドキが聞こえちゃいそうで、体が熱くて
でもスゴく心地がいい。