第40章 彼氏にチョコをあげてみた
【赤司 征十郎】
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「チョコ?………そういえば今日はバレンタインだったね。ありがとう」
1人で将棋を打っていた赤司くんは私がチョコを渡すとまた、駒を動かし始めた。
食べてくれないのかな?
もしかして…チョコ嫌いとか…
「チョコは嫌いじゃない。今は邪魔者が多いから食べないだけだ」
赤司くんの指す邪魔者はバスケ部の先輩たちだった。
彼らの姿が無くなると赤司くんは一息ついたあとチョコを食べてくれた。
「うん。流石だな。俺の好みを分かってる…」
そりゃ、私和菓子屋の娘ですからお菓子作りは得意なんですよ。
「和菓子屋の娘だから…とか思ってるようだが、俺は君だから食べるんだよ」
他の女の子のは食べる気もしない
赤司くんはそう言っていた。
特別…私だけの
彼女の特権ってものなのかな?
こういうのって…