第36章 イメチェン【氷室辰也】
【氷室】
シュルッ━━バサ
「あ~あ…解放された」
「え?夏姫…」
どうしてほどく…
夏姫はお団子をほどくと、長い髪がはらりとなびいた。
「お団子重たかったの。だから氷室くんに言われたから…」
そう言う意味で言ったんじゃ無かったんだけど。
まぁ、夏姫が良ければ良いのかな。
「私には三つ編みで充分だよね」
「そうかもね」
あまり髪型を変えすぎてライバルが増えても困るからね。
「違う髪型にしたかったらオレに任せて」
「本当?」
「もちろん」
オレ好みの夏姫にしてあげるよ。
オレ以外に見せてあげないけどね。