第29章 彼氏が小さくなりました【黄瀬涼太】
【黄瀬】
お風呂から上がりオレの頬には赤い手形が一つ。
あれからキスしたり触ったり調子に乗ったら夏姫に怒られたっス。
「あ……そうだ。この服どうしよう」
オレがさっきまで着ていた小さな服。
「もう着れないっスからね」
周りに小さな子どもも居ないし……あっ、でも
「洗ってしまっとくっス」
使い道はただ一つあった。
「えっ?」
「オレたちの子どもが着ればいいっス!」
「こ、子ども!?」
「そっ、オレと夏姫の!」
この服着たらきっと今日の事も思い出すしね。
「そういうことだからシよっか!」
「はい?」
「練習!ベッドに行くっスよ」
それからオレたちは甘い時を過ごした。