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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第26章 愛妻弁当【宮地清志】


「ったく…どいつもこいつも暴れやがって……轢くぞ!!」

「「すっ……すみませんでした~!!」」

警察官になって数年

毎日事故に事件に話題が尽きない。

平和だの安全だの言われてる日本だけど物騒な所は物騒だ。

「スゲーな宮地さん」

「あっ?青峰……てめぇ今までどこほっつき歩いてた?轢くぞ!」

「そこの本屋でマイちゃんの写真集買っただけだよ……」

「仕事終わってからにしろ!」

「終わってからだと店しまってるだろーが…」

「開いてる所探せ」

おまけに最近オレの部署に来たのはあのキセキの世代、かつてのチームメイト緑間の知り合いの青峰だった。

緑間の話通り、現場では犯人逮捕で活躍するものの、資料まとめたり事務的な事はサボっていた。

一応教育係りに任命されたオレがアイツの分までやることになっていた。

緑間曰わくバカだから資料まとめるのは無理だと言っていたから期待はしていない。

だが、帰りたい時間に帰れないのだけは御免だ。

「おっ?宮地さんとこも弁当なんすね…」

「はぁ?」

とこも?

「オレも弁当っす……嫁が作った」

は?

「お前結婚してんのかよ…」

初耳だぞ

「こっち来る前にしてるからな…」

つーか

「てめぇ先輩にむかってタメ語かよ!轢くぞ!」

「良いじゃねーかよ…緑間の友達何だろ?」

緑間関係ねぇし…

そんな事よりオレが見て驚いたのは青峰が開けた弁当の中身だった。

見た目、彩り、バランス…それに腹持ちするスタミナもいい内容だった。

「つーか宮地さんの弁当可愛くねえか?顔に似合わず……」

「可愛いとか言うんじゃねぇ!」

これはオレの趣味じゃねぇ!

アイツの趣味だ!
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