第3章 ラッキーアイテムだからって【高尾和成】
夏姫をオレの膝の上に座らせ向き合いながら額を合わせた。
「夏姫………好きだよ」
「高尾君………んっ」
夏姫の頬に手を添え唇が重なる。
仲直りのキス。
オレの夏姫への愛。
オレには夏姫以外愛せないから。
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「つー事で、真ちゃん明日は休日だから貸してやるよセーラー服」
「高尾……お前を見損なったのだよ」
「何で?」
「無理矢理脱がすとはは、破廉恥なのだよ」
「高尾、お前もやるな」
「宮地先輩まで何なんですか?」
夏姫にオレのジャージに着替えさせ空いたセーラー服を真ちゃんの所に持っていたら冷めた目で見られたら。
「もういらないのだよ!!」