第24章 【大好き】
「ならまだいいか。」
義兄は言うが美沙を解放しようとしない。
「で、他に喋ったことは。」
「どの種類のオタクか聞かれた。動画投稿する系やって言ったら固まられた。岩泉さんにはフツーやないって。」
「そうだろうな。」
力は言った。
「いいよ、岩泉さんの場合は別に困る事にはならないだろうから。」
ここで美沙はやっと解放され、力は俺もう行くねと言って部屋から出て行く。だがしかし美沙は若干不安になった。力が出て行く時、こう独り言を言ったのだ。
「月曜日が危ないな。」
いつかのように体育館の二階に留め置かれるかもしれない。
次章に続く