第18章 【及川の突撃】
「しょうがないな、そっちは勘弁してやるよ。ただ美沙の手首ほいほい触んの何とかしろ。大体初対面の時もそうだったけど何で触るんだ、普段は女子とろくすっぽ会話も続かない癖に。」
「あいついつ見てもガリガリのヒョロヒョロなの気になるし、本人サバサバしてて俺が触っても嫌がんねーし、女子でも可愛い系じゃないから緊張しねーんだ。」
西谷がどストレートなのはこの場合問題がありすぎた。カチンと来た力は西谷をとっ捕まえ、しばらく締め上げた。
「澤村さん、重度のシスコンさんがいらっしゃいますが。」
「今日はそっとしておこう。」
次章に続く