• テキストサイズ

【ハイキュー】エンノシタイモウト

第29章 【落下】


「縁下」

話が聞こえていたのか菅原がこっそり耳打ちしてきた。

「気持ちはわかるけど今はこっちな。美沙ちゃんはお前が動揺してバレーに集中出来ない方を絶対気にする。」

恐るべき察しの良さである。しかしそれでも力は動揺を隠しきれない。

「大丈夫だって。」

菅原は更に言う。

「親御さんもいるし第一お前の妹だろ、そんなんで負けないって。」
「俺の、」
「あの子たまに言ってんじゃん、自分は縁下力の妹だからって。」

力は思い出す、始めの頃自分の為に戦ったという美沙が言ったことを。

"貴方の妹だからです。"

胸は痛むが少し落ち着いた。帰ったら絶対に本人があかんあかんと言うくらい美沙を愛でてやろうと決めた。


次章に続く
/ 224ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp