第1章 興味
“梟”戦後、多くの捜査官が失われた。
その捜査官補充の為の面接が、日々何十件と行われていく。戦いに感動した自宅警備員から、芸人まで、なんでもありだ。
正直、面接に疲れを感じていた所、ふとあるチームが目にはいる。
──クインクス班
鳴り物入りで編成された割にはさほど功績を挙げていないと聞いている。その班をまとめている、一際背の高い女性が目に留まる。確かクインクス班の指導者をしている捜査官だ。
半喰種と聞くが、実際はどうなのだろうか。興味がわいてくるのを感じた。
『少しだけちょっかいをかけてみよう』