第2章 1時
《ルフィ達だからこそ、そう思えたんだ。
だから、俺は奇跡ってのを信じてる》
不意に、
チョッパーの言葉を思い出す。
…ルフィ達だからこそ。
……奇跡。
「どうしても、嫌だというなら無理強いはしない。
ただ、いつまでも今のままでいいならな」
パパの強い眼差し。
「少しでも、変わりたいと思うのなら、
あの人達について行ってみなさい」
ママの優しい微笑み。
「しん。
後は、お前が決めるんだ」
ルフィが腕を組み、
一味が甲板の上から見下ろす。
……私は。。
『………変り、たい。
……変わりたい!』
奇跡を信じてみたい。
今の自分を、
変えてみたくなった。
「よぉぉし!!
んなら、出航だぁぁぁ!!」
ルフィの声が、
高々と空へと昇った。
to be continue...