第1章 バレンタインデーの奇跡
九重「万梨阿は背中を押してくれなかったら今年もフェリシアーノ君に告白をすることは出来なかったと思うよ。」
フェリシアーノ「へー。どんな風に背中を押してくれたの?」
九重「フェリちゃんには片思いの相手が居て、去年はチョコを貰ってなかったはずだって。」
フェリシアーノ「そっか。万梨阿ちゃんには感謝しないといけないね。」
九重「ねぇ。フェリシアーノ君は私の何処を好きになったの?」
フェリシアーノ「初めて会った時に俺がお腹すいて動けなくなってその場に蹲ってたの覚えてる?」
九重「うん。覚えてるよ。それで私が手作りアップルパイをアルフレッドさんに届けに行こうとした時にフェリシアーノ君がアップルパイのいい匂いがするって言って私に近寄ってきてそのアップルパイを食べさせてって言ったんだったよね。」
フェリシアーノ「そうそう。それで九重ちゃんが笑顔で良いですよ。届け物だったんですけどお腹がすいてるならどうぞって言って差し出してくれてさ。俺、九重ちゃんの笑顔に心を射抜かれちゃってね。その日から九重ちゃんの笑顔を忘れられなくなっちゃったんだよね。」
九重「私の笑顔が好きってことなの?」
フェリシアーノ「うん。そうだよ。」
九重「そっか。」
フェリシアーノ「九重ちゃんは俺の何処が好きなの?」
九重「全部だよ。ヘタレなところとか全部ひっくるめて好きなのって何を言わせてるの。別にそそそそんなこと聞かなくたって良いでしょう。。Oo(わぁ。恥ずかしくて周りに誰も居ないのにツンデレ発揮しちゃったよ。)」
フェリシアーノ「そっか。九重ちゃんってツンデレさんだったんだね。でも、周りに誰も居ないんだからツンデレ発言しなくても良いのに。」
九重「べ、別に私はツンデレなんかじゃないんだからね。もうフェリシアーノ君ってば私をからかって楽しまないでよね。」