第14章 *オリジナル短編*
竜馬side
「私は結局一人なのか?竜馬の家覚えてないもん…」
「はぁ?」
俺は頭をクシャクシャしながら
「しょーがねぇな、今日だけだからな」
俺がそう言うと、目をキラキラさせて
「うん!」
そう言った
ー帰り道ー
俺らは他愛のない話をしながら家に向かった
すると
ザーッ
いきなりのすごい雨に驚いた俺等
「「え?」」
「すごい雨だな…宇佐見!走るぞ!」
「う、うん…」
俺は、宇佐見の手を掴み走り出した
「はぁっはぁっ」
「何、息切れてんの?こんな距離で」
「おめーの肺活量が異常なんだよ!」
俺がそう言うと、なぜか宇佐見は悲しそうな顔をした
「異常…かぁ、だね!私って異常だねw」
すぐ笑顔になってそう言った
なんだ?このモヤモヤした気持ちは…
「てか…くしゅっ…寒いねぇ」
「あ、悪い、ちょっと待ってろ」
俺は、風呂場に行ってタオルを取ってきた
「ほら……⁉︎」
「?何に驚いてんの?」
「いや…し、しししししし…」
「し?」
「下着が透けてんだよ‼︎」
「あ、ほんとだー竜馬服貸してよー」
そんなあっさりと…
いや、こいつはこーいうやつだ
「俺のじゃサイズあわねぇだろ」
「いーよ別に制服乾くまでだし」
「じゃあ、貸すけど…」
「お、さんきゅー」
ザーッ
雨、やまねぇなぁ
「くしゅっ」
「大丈夫かよ、風呂入ってこいよ」
「うん、じゃあ借りるー」
宇佐見は、風呂場へ行った
あれ?これってまずくねぇか?
一つ屋根の下に思春期の男女2人……
まぁ、あいつ相手だからなんもねぇと思うけど