第12章 *プロの時間*
宇佐見side
「新しいあだ名何にするー?」
「あれがいいんじゃない??♪」
「宇佐見、なんでそんなに上機嫌なの」
渚の言葉に私は答える
「決まってんじゃん♪いいあだ名があるからさ♪」
「どんなあだ名ー?」
カエデちゃんが聞いてきた
「ビッチせんせ!」
ピシッ
明らかに、ビッチせんせの顔が引きつってるのがわかる
「えっと宇佐見…だっけ、せっかくだから、ビッチから離れてみない?ほら、気安くファーストネームで呼んでくれて構わないのよ」
「そーんなこと言われてもなぁ?もうみんなもビッチで固定されてるよな??イリーナ先生よりビッチせんせの方がしっくりくるよなぁ?」
「まぁなー、じゃあ、そんなわけでよろしくビッチ先生‼︎」
「授業始めようぜ、ビッチ先生‼︎」
あれあれ?ビッチせんせ…
「キーッ‼︎やっぱりキライよあんた達‼︎」
宇佐見side end
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烏間side start
俺たちは、E組の教室でのイリーナと生徒のやりとりを見ながら、会話をしていた
「すっかりなじんでますねぇ」
「…まぁ、一応な……」
ズッ
今なら殺れる…か?
俺は対先生弾のこもった銃を胸元から出す
「ありがとうございます、烏間先生、やはり生徒に生の外国人と会話をさせてあげたい、さしずめ世界中を渡り歩いた殺し屋などは、最適ですねぇ」
…こいつここまで見越した上で?
こいつは、このE組の教師になった理由を頑なに語らない
だが、暗殺のために理想的な環境を整えるほど、学ぶために理想的な環境に誘導されてしまっている
みんなが踊らされてるようだった、このモンスターの触手の上で