第3章 *暗殺の時間*
宇佐見side
嘘…
あんな、僅かな時間で…
私が驚愕していると
「政府との契約ですから先生は決して《君達に》危害は加えないが、次また今の方法で暗殺に来たら、《君達以外》には何をするか分かりませんよ」
先生は、私たちの家の表札を落としていく
バラ
バラ
バラ
そして、先生の口が開く
「家族や友人……いや君達以外を地球ごと消しますがねぇ」
…五秒間で皆悟っただろう
《地球の裏でも逃げられない》と…
どうしても逃げたければ…この先生を殺すしか‼︎
「なっ…何なんだよテメェ…迷惑なんだよォ‼︎いきなり来て地球爆破とか、暗殺しろとか…迷惑な奴に迷惑な殺し方して何が悪いんだよォ‼︎」
寺坂は泣きながらそう叫ぶ
無理もない…私たちは中学三年生、まだ地球規模の問題に、うまく対処できないんだ
でも、先生は
「迷惑?とんでもない、君達のアイディア自体はすごく良かった」
明るい朱色の顔の◯になった
そして、触手を伸ばし、渚の頭に乗せた
ペタン
「特に渚君、君の肉迫までの自然な体運びは百点です、先生は見事に隙を疲れました」
「…………‼︎」
渚は褒められたことに疑問を持っているみたいだ
そのあとの先生の顔は暗い紫の×になった
「ただし!寺坂君達は渚君を、渚君は自分を大切せなかった、そんな生徒に暗殺する資格はありません!」
「……‼︎」
寺阪は目を逸らした
「人に笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう、君達全員それが出来る力を秘めた有能な暗殺者《アサシン》だ、暗殺対象《ターゲット》である先生からのアドバイスです」
宇佐見side end
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マッハ20で怒られて、うねる触手で褒められた
異常な教育が僕は普通に嬉しかった
この異常な先生は…
僕等の事を正面から見てくれたから