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ジョジョ短編集

第9章 メモリーブック 空条




あー、あー、こちら亜理紗。ただいま任務続行中、どうぞ。

いや別にスパイごっこをしているわけじゃなくて…私としては大まじめに任務続行中。誰に命令されたわけでもなく単なる自分の興味で動いてしまう。
そんな私は一般ピーポーの女子高校生。

「あった!」

侵入したのはあの空条承太郎君のお部屋。片付いているというより何もないと言った方がいいような綺麗なお部屋で掃除好きな私はとても感動している。私の部屋もこうしたら人を招けるかもしれない。

「…あれ、違うこれじゃない」

私が今探しているのは空条君のアルバムや日記。彼の私生活にとても興味がある私はちょっと探ってみたいと思った。犯罪ですか?いいえ勉強です。だから許されますこの行為は。
空条君が帰ってくる前にブツを見させてもらい満足したらちゃんと戻して帰りますから問題はないでしょう。

「おっ、これかな~」

本棚の一番下にあった分厚い本らしきもの…その表紙を見てみれば『承太郎―0~3歳―』とかいてある。紛れもない!これが世に言うアルバム!これが空条君の私生活の始まり!

「ほうほう、おお~!空条君のお母さん可愛い!」

金髪で綺麗な御人がいた、恐らくこの方は空条君のお母さん。此方に向かってピースしている。そしてその腕の中ですやすやと寝ている子が恐らく空条君。なんて可愛らしいんだろうか。生まれてきたときはみんな同じなのにどうやったらあんな風に育つのかとても興味深い。

「ん~…、ん!?んん?!!な、なんだこれ!」

若干ページを飛ばしてみてみると3歳ゾーンに突入していた。
そこにはあの空条承太郎様の小さい頃のお写真がずらりと大切そうに貼られていた。なんてことだ!おーまいごっどぅう!カワイイ!天使がいる!

「想像できない…ッ」

いやあれだけ美形なお母さんから生まれた子がイケメンなら納得がいく。でもどうしてこんな天使がいかつい男の人へとなってしまうんだろう。時の流れは残酷だと思う。



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