第1章 止められない現実
in工藤邸
「どうすりゃいいんだよ…オレは…」
新一は快斗に心の内を電話で話していた。
「大丈夫だって。蘭さんに見つからなきゃいいんだろ?」
「んでも、蘭と手ぇ繋ぐ気にもなれねーじゃねーか」
「しょうがないな…‥」
最後にそう言うと快斗は電話を切った。
「おっおい!快斗!」
ヒュンー
その時、新一の部屋の窓が開いた。
「かっ…快斗!いつの間に?!」
新一が見上げた先にいたのはKID姿の快斗だった。
「おめぇがすんごく悩んでそうだったからさ。人を驚かすのがマジシャンだぜ」
快斗はそう言うと新一の顔に手を触れ口中に舌を絡ませた。
チュッー
「んんんっー」
「はぁっはぁ…。おい。快斗ぉ」
「余計なノイズは今必要ないぜ」
「んっ」
強く強く快斗は舌を絡ませる。新一もそれにのって快斗の唇を刺激した。