第1章 告白予行練習~another story~
翌日の放課後――
今日は月曜日。
HR(ホームルーム)が終わった後、部活が無い俺は教室を出て帰ろうと準備をする。
「あの、及川君?」
ちゃんに声を掛けられた。
「ん? どうかしたの、ちゃん?」
「帰るところ悪いんだけど、練習もう一回良い?」
練習とは告白練習のことだろう。
「もちろんいいよ☆」
この練習が終わったら、ちゃんは本命の男の所へ行くのだろう。
こんな事なら自分から告白しておけばよかったなぁ…なんて後悔しつつ、ちゃんの告白練習に付き合った。
「好きです!!」
「もっと気持ちを込めて~」
「ん~……好きです!!」