第5章 endless wedge
今日はの命日。
俺は午前中のうちにお墓参りに向かっていた。
花とが好きだったジュースの缶、そしてその下に昨日書いた手紙を供えて手を合わせる。
「……俺、頑張るから。ちゃんと見ててくれよな?」
お墓参りを終えて墓地を出る。その時見上げた空は、何処までも澄みきっていた。
『へ』
『三年前、がくれたテープの返事がまだだったから書いとく』
『俺は、ずっと忘れないよ。がくれたものを。俺があげれたものを。ずっと側に居てくれること……忘れないから』
『俺……ちゃんと前を向くよ。このままじゃ笑われちゃうもんな』
『俺はもう大丈夫だから。だから心配しないで、ゆっくり眠ってて』
『なぁ、今まで言えなかったけど、俺……のことをずっと』
『愛してるよ』