第2章 『友達』は利用するモノ
教室はいつものように賑わっている。女子生徒の日常的な会話や男子のくだらない話が飛び交う中、美愛は一番後ろの席で不機嫌そうに窓の外を眺めていた。すると突然、美愛は机を蹴飛ばした。
ガシャンッー
大きな音が教室中に響く。
「ちょっと!何やってんのよ!」
クラスの学級委員が美愛に向かって注意してきた。
「うっせー!ブス。マジ消えろ」
そう言うと美愛は教室を飛び出し走った。
「どいつもこいつもうっせーんだよ。全員死ね!」
廊下を走りながら美愛は大きな声で叫んだ。
「桜野さんっ?!これ以上悪いことしたら退学になりますよ?それでもいいんですか?」
担任が美愛の後ろをおってくる。
「ほっとけ、バーカ」
厳しい口調で美愛は担任に吐き捨てるよう言った。その後、思いっきり走って学校を出た。