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審神者と刀剣と桜

第8章 演練


★★★

 それから二日後。夕日が今居る建物の窓から差し込む。丁度ウチの目線に入って、超痛い。ム〇カになるわ。

「人が一杯だな。」
「ねえ!僕達がいる!!あ、あそこにも!!」

 演練所は学校やお役所等がある中枢国ーー”上総国”。学校から徒歩数十分の所にあった。
 授業が全て終わる頃に本丸に連絡を入れて、現地集合をした為、ここにはウチの本丸に居る刀剣達がいる。
 最近のメンバーだけにすると、短刀ちゃんだけが留守番する事になる。万が一な事があった場合、対処が難しいから。

「演練は何回するの?」
「一応、一回だけにしようかなって。流石に、ウチも皆も疲れるでしょ?それに、他にどんな刀剣がいるのか見てみたいし。」

 手すりから少し身を乗り出して、下を見る。下は何ブロックかに分かれている。コロッセオみたいな感じだ。
 でも、審神者は三国に居る人達(人外も含む)だけでも多くいる。後、何棟かは作られるらしい。建設途中もしくは案件があるらしい。
 少し前にそんな事をこんのすけが話していた。
 因みに、こんのすけはウチの足元にいる。ここへ来た時にウチ等を待っていた。

「それでは、岩動様。時間となりますので、行きましょう。」
「時間…あ、ホントだ。」

 スマホの画面で確認をする。こんのすけから聞いたウチ等の番になる時間の十分前になっていた。

「ボク達、ここに居るよ!頑張ってきて!!」

 乱が手を振りながら、応援してくれる。丁度、ウチ等がいる下でお相手の本丸さんの刀剣と演練をする。

「変な人に会っても、付いて行ったりしないでね。何かあったら、急所を狙っていいからね。」
「心配し過ぎじゃない。乱達はこの身なりでも刀なんだから。」
「大丈夫です!そんな事があったら、思いっきりやりますから!主君。」
「分かってるけど、心配しちゃうよ…。」

 眉間に皺を寄せながら加州を見れば、加州に思いっきり眉間の皺の所を押される。凄く痛い、このまま指がおでこを貫通するんじゃないかって位、押されてる。
 ウチの演練のメンバーは、隊長に加州清光。それから和泉守兼定、堀川国広、小夜左文字、今剣、薬研藤四郎、この六振り。
 昨日、メンバーを発表した際に、他の刀達も出たいっと言っていたので、次の機会で出せればいいと思う。
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