第4章 クラスメイト
翌々日
放課後/一年四組 教室
明日に迫った三対三。
試合をする本人ではないのに、
私は何だかわくわくしていた。
やることを終え、
部活に行こうと、車イスのロックを解除する。
と、前の席でヘッドフォンで曲を聴く
月島くんの姿が目に入った。
『ねえ、月島くん』
伸ばせるだけ手を伸ばして、
月島くんの背中に触れる。
月「なに?」
意外と素直に振り向いてくれた。
『月島くんって、何部なの?』
そして、良い機会と思い、聞きたかったことを聞いた。
月島くんは、嫌そうな顔をしつつも
ヘッドフォンを首に掛けて、口を開く。
月「バレー部に入るつもりだけど・・・。何か?」
『へえー、バレー部かー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
バレー部?え?
バレー部!?
ホント!?』
少し遅れて、自分と同じ部活だと気付いて、
声が大きくなる。
月「嘘つかなきゃならない理由ないデショ・・・。
え・・・、まさか君、バレー部なの?」
『う、うん。その、まさか・・・』
声が大きくなったことで注目を集めていたことに気がつき、
少し遠慮して声を出した。
月「///(なにコイツ)」