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体力の代わりに
第3章 理由(わけ)
?【動けないやつに何ができる】
(私に・・・できること?)
?「起きろ、着いたぞ」
『ん・・・?お兄ちゃん・・・。夢、見てた』
どんな夢だったかは、
もう覚えていないけれど。
兄「疲れてんだろ?さっさと休め」
『ありがとう』
私には、兄がいる。大学一年生。
車に乗るときに、後ろに乗せた車イスは、
兄が先に下ろしてくれたようだ。
自分も車から降りて、車イスで家に入る。
扉を閉める直前、夜空に輝く星に願った。
(明日も何もありませんように)
と。
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