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体力の代わりに

第3章 理由(わけ)


私は、自分のことを話さなければという一心で
澤村先輩の切り替えを、断ち切ってしまった。

菅「月原、どうかしたか?」

『えっと・・・』

澤「ちゃんと言ってくれ?」

でも、澤村先輩は気にしていないようだった。

胸をなで下ろしつつ、
言いたいことを口にする。

『先輩方に、私のことを話しておこうと思いまして・・・』

自分のことをちゃんと他人に言うのは、幼なじみを除いて、
ほぼ、これが初めてだ。

少し怖くて、
俯いてジャージの膝のあたりを、強く握る。

澤「悪いんだけど、土曜まで待ってくれないか?」

『へ!?』

澤村先輩の言葉を、
途中まで聞いたところで折れそうになっていた心が、
後半の言葉で、急速に修復を始めた。

菅「実は・・・」

菅原先輩の簡潔でわかりやすい説明により、
昨日、私が帰った後に
新入部員たちの三対三が決まったらしいことが分かった。

先輩はその時、
全員に一気に説明して欲しいと言った。

『わかりました』

澤「こっちの都合でごめんな・・・」

『いえ、気にしないでください。私も、まだ話すことが
 きちんとまとまってなかったので。さ、始めましょう?』

澤「お、おう///。そうだな。
  じゅ、準備運動!」

(?みんな顔が赤い?)


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