第3章 理由(わけ)
次の日・放課後
私は、昨日も来た、第二体育館の階段前で
ゆっくり車イスから降りる。
重そうな扉に手を掛け、
深呼吸してから開けた。
『こ、こんにちは・・・』
澤・田・菅(///なんだ、この可愛い生物///)
澤「つ・・・月原」
田「き、来たな!」
菅「ま、待ってたべ!車イス入れてやるから、先入って」
(先輩たち、なんか変?)
『ありがとうございます』
変な態度の先輩たちが気になりつつも、
言われた通り、室内に入ると、
昨日は居なかった人が、そこに居た。
?「こんにちは。流凪ちゃんだよね」
『はい!』
とても綺麗な人だった。
?「私、バレー部マネージャーの三年清水潔子。
よろしくね、流凪ちゃん」
『よろしくお願いします・・・!』
その綺麗さに、先輩の威厳を感じ、
勢いよく頭を下げた。
清「ふふっ」
『どうかしましたか?』
清「何でもないよ。それより、流凪ちゃん、
ジャージ大きくない?」
そして、痛いところを突かれてしまった。