第7章 青城戦
先「じゃあまず女子のパートから
月原さん、音取りお願い」
『は、はい!』
すっ、と息を吸って、
鍵盤を押していく。
強弱記号も全部頭で処理して
16小節を弾ききった。
それが女子3回男子3回と続いて
合わせてアカペラ。
綺麗なハーモニーが響いた。
先「じゃあ、伴奏入れましょうか」
ハーモニーを絶賛した先生が突然そう言った。
『へ?』
先「やってみましょう?チャレンジよ」
イヤと言いたかったが、
先生の笑顔に威圧感があり
言うことを阻まれた。
そして結局、
『・・・はい』
と言ってしまった。