第2章 僕だけ
―…翌日
「あ~!!洗濯物がぁ!」
「アッハハハ!千鶴ちゃん、早くしないと飛んで行っちゃうよ?」
「もう飛ばされてますからぁぁ!」
洗濯を干している千鶴の邪魔をしている沖田の姿があった
「総司~、お前って千鶴を好きなくせに何で苛めてばっかりなんだよ」
「言ったって平助君には分からないよ」
「はぁ!?俺だってガキじゃねぇっての!」
平助君の言葉を笑いながら流して、僕は洗濯物を追いかけて行った千鶴ちゃんの所へ向った
「…ったく、訳分かんねぇ」
「好きな奴ほど苛めたいってやつかもな」
「うえ~、千鶴も可哀相だなぁ」
平助君と左之さんが何か言ってるみたいだけど、そんな事は気にしないよ
それに左之さんも少しずれてるしね
僕の意地悪の訳なんて誰も分からなくて良いんだよ
僕は"親切な人"じゃなくていい
千鶴ちゃんの言う
"親切な皆"の内に入らなくてもいい
"意地悪な僕"でいいよ…
だって、親切は皆だけど
意地悪は"僕だけ"でしょ?
僕にとっての"僕だけ"は
とても特別な事なんだよ
-END-
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