第2章 僕だけ
沖田さんと二人でやった庭掃除はあっという間に終ってしまい、今は二人で縁側に座り休憩中
もっと時間が掛かるモノと思っていた私はなんだか拍子抜けをしてしまった
「…ちゃんとやれば出来るのに……」
「…どうしたの、千鶴ちゃん」
「沖田さんはさっきみたいに出来るのに、どうしていつも邪魔をするんですか?」
私が沖田さんに尋ねると、沖田さんは少し黙ってから微笑した
「ねぇ千鶴ちゃん、君はさ…なんで皆が君を手助けしてると思う?」
沖田さんの言葉に私はキョトンとした
そんな事に理由があるなら皆が親切だからなんじゃないかと言ってみても、沖田さんは苦笑するだけだった
暫く考えてもそれ以外の理由なんて浮かばず頭を抱えている私に、沖田さんはもう良いよ、と言ってクスクスと笑った
「沖田さん、一体どういう意味ですか?」
「……そのうち気付くよ」
「そのうちって……あ、沖田さん!何処に行くんですか?」
「そろそろ巡察の時間なんだ、またね」
そう言って手をひらひらさせて歩いて行く沖田さんが小さな声で何かを言ったが、少し距離があったせいで私はよく聞こえなかったのだ
「誰だって好きな子には良い所を見せたいんだよ」
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