第1章 春の温もり
春の暖かい風がふわりと吹き、庭の洗濯物とその洗濯物を干している千鶴の髪を優しく舞い上げる
そんな千鶴の様子を縁側で横になりながら眺めているのは、総司だった
平凡な風景と心地良い春の風に包まれ、いつの間にか総司はうとうとと瞼を綴じそうになる
「沖田さん、いくら暖かいからと言ってこんな所で寝たら風邪をひきますよ?」
優しい声のする方を向くと、洗濯物を済せた千鶴が洗濯籠を抱えて総司を見つめていた
そんな千鶴に優しく微笑み
「アハハ、あんまり心地よかったからつい……なんなら千鶴ちゃんも一緒に横になって日向ぼっこする?」
「日向ぼっこ…ですか?……でも、私まだやらないといけない事が…」
申し訳なさそうに言う千鶴に総司は苦笑し、身体を起こす
「君は頑張り過ぎじゃないかな?少しは息抜きも必要だよ……おいで」
そう言って手招きをすると、千鶴は素直に総司の前まで歩み寄る
総司はふわりと微笑み千鶴の手を取り、自分の隣りに座らせる
「やる事なんて後で良いよ。土方さんに何か言われたら、僕が言ってあげるから」
「え、でも……」
「でもじゃない。それとも千鶴ちゃんは僕と一緒に居るのが嫌なのかな?」
「そ、そんな事ないですっ!私が沖田さんを嫌う理由なんてありませんよ!」
総司はクスッと笑うと慌てて両手をブンブンと振る千鶴の頭にポンと手を乗せ優しく撫でる
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