第2章 紫色のキセキ。
バスケなんて大嫌いだった。
つまらないし、暑苦しい。
どんなに努力努力って暑苦しい事したって
所詮は身長が高い奴が有利。
弱いくせにそんなの一生懸命無駄な事やるやつが
俺は大嫌いだった。
試合中に大きな声張り上げて
無駄に応援するって言う風潮も嫌い。
そんな応援なんかして何になるの?
バカなの?
集中できないし、
耳障りなだけなんだけど…。
いつだってバカみたいに声を張り上げて
応援する子がいた。
2年からマネージャーに入ってきた
神谷るりって子。
見た目はまぁまぁ可愛い程度。
とりあえずすごく髪がきれいで
お菓子をよくくれる人って印象。
赤ちんが気に入って入部させたみたいだけど、
俺は正直部活中のこの子があんまり好きじゃない。
"私は頑張ってます!"って感じで
暑苦しくて、目障り。